イベントタイムテーブル
イベント全体のタイムテーブルは以下となっております。
パノラマ―唐ゼミ☆版
パノラマ館幻想から日本近代を透視する
[1924] 三部作で鮮烈に演劇界に登場した美術家 やなぎみわ。
そのやなぎを演劇へと導いた劇作家・唐十郎直系の劇団唐ゼミ☆。
この両者が日清・日露戦争間に空前の大ブームを引き起こし、
映画という新しいメディアの
登場によって衰退していったパノラマ館をめぐる迷宮世界を描き出す。
日程・場所
3月28日(金)、29日(土)、30日(日)17:30開場、18:00開演
元・立誠小学校 講堂
アフタートーク開催日程 | |
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3月28日(金) | ササキバラ・ゴウ(まんが編集者) |
3月29日(土) | 木下直之(東京大学教授・文化資源学) 眞野純(KAAT神奈川芸術劇場館長) |
3月30日(日) | 椿昇(京都造形芸術大学教授・現代美術家) |
料金
チケット予約
2014年3月1日(土)10:00~ 発売開始
当日受付は16:30開始。
キャスト
椎野裕美子、禿恵、熊野晋也、西村知泰、重村大介、入谷入山、
津内口淑香、東侃輝、鷲見武、松田信太郎、中川慎太郎、小林加奈、
武藤友祈子、林麻子、八重柏泰士、ワダ タワー
スタッフ
劇団唐ゼミ☆
横浜国立大学教授だった唐十郎のゼミナールをもとに発足した劇団。
主に青テントで唐十郎作品を上演。代表・中野敦之。
05年、新国立劇場のプロデュースにより『盲導犬』『黒いチューリップ』を上演。
その後、新東京タワー予定地(現スカイツリー建設地)、池袋西口公園、関東以外では
大阪、京都、山形、北陸、さらに06年には韓国でも公演。
09年10月浅草にて、蜷川幸雄演出のパルコ劇場での上演以来、再演不可能とされてきた
オカマ100人芝居『下谷万年町物語』を上演し、新聞などで取り上げられた。
以降、浅草を中心に公演を行っている。13年11月にはKAAT神奈川芸術劇場で『唐版 滝の白糸』を上演した。
やなぎみわ
1990年代よりCGや特殊メイクを駆使した写真作品を発表し、「エレベーターガール」のシリーズで注目を集めた。 2010年より演劇公演を手がけるようになり、大正期の新興芸術運動の揺籃を描いた「1924」三部作、明治後期のパノラマ館などを舞台にした「パノラマ」シリーズを美術館や劇場で公演。 2013年は、太平洋戦争中のプロパガンダ・アナウンスをテーマにした「ゼロ・アワー~東京ローズ最後のテープ~」を上演した。
中野敦之
1981年、名古屋生まれ。「劇団唐ゼミ☆」の代表を務める。
2005年、新国立劇場のプロデュース公演にて演出を行い、朝日・読売各紙に絶賛を受け、同時に、同劇場が取り上げた演出家として、最年少記録を打ち立てた。
2011年『大唐十郎展』の企画、総合演出を務める。
近年は、演劇雑誌などへの寄稿、講演、演劇ワークショップ講師を行うなど多方面でも活躍。演劇評論家が現在最も注目している若手演劇人のひとりである。
BEACON 2014 in flux
BEACONとは篝火、また燈台や標識の意味をもつ言葉です。 インスタレーション作品『BEACON 2014 in flux』は、二台のプロジェクターから映し出される映像が 会場内を周回するという特殊な視覚装置で、 観客は移動する二つの映像を目で追いかけながら部屋を見回すことになる。 映像と会場の風景が重なり合うことによって、記憶と現実が交錯する<そこにはない場所>が生まれ、 人間の記憶の不確かさ、脳の中に眠っているさまざまなイメージを呼び起こす。 これまでの数回の展示ごとに大きな反響を起こしてきたこの作品が、新しく生まれ変わります。
日時・場所
3月27日(木)、28日(金)、29日(土)、30日(日)
13:00~19:00(最終日のみ18:00まで)
元・立誠小学校 木工室
(無料)
アーティストトーク日程 | 場所 | 出演 |
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3月29日(土) 14:00~16:00 |
元・立誠小学校 職員室 | 吉岡洋、KOSUGI+ANDO |
BEACONプロジェクトチーム
吉岡洋(美学・情報芸術論)、KOSUGI+ANDO[小杉美穂子、安藤泰彦](現代美術)、 稲垣貴士(サウンド制作・研究)、伊藤高志(実験映像)の五人によって 1999年に名古屋で初めて公開されました。その後、東京、京都で何度も形を変えながら成長し続けています。
6人の当番のための『みんなが好きな給食のおまんじゅう』
現代音楽家/メディアアーティストの三輪眞弘によるオリジナルの音楽パフォーマンス作品。 三輪は「逆シミュレーション音楽」という独自の方法論に基づき、コンピュータ上で作られた プログラムを偽の伝承やフェイクの物語をもとにして、飽くまでも人間の肉体を通して その場で実演する「奉納」の音楽を作り続けてきました。 今回は、明治維新、日清・日露戦争の提灯行列、関東大震災、太平洋戦争の大空襲などの体験が 積み重ねられた歴史と人々の個人的な記憶とを召喚するオリジナルな音楽的奉納の儀式を繰り広げます。
上演情報
3月28日(金)、29日(土)、30日(日)『パノラマ―唐ゼミ☆版』の上映前
17:00~17:15
元・立誠小学校 職員室 他
(無料)
三輪眞弘
芥川作曲賞、アルスエレクトロニカ(オーストラリア)グランプリなどの 現代音楽やメディアアートにおける数々の賞を受賞、世界的に評価が高まっている。 同時に自らも「フォルマント兄弟」という音楽ユニットを組み 演奏家としての活動を展開している。 情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。
映画『ゆめまち観音』上映会+活弁トークショー
三遊亭あほまろ(工藤裕司)が2008年に製作した映画『ゆめまち観音』が 生の活弁(活弁士:麻生子八咫によって上映されます。 『ゆめまち観音』はすべてジオラマ(立体模型)と人形による映像で、 関東大震災(大正12年)以前から東京オリンピック(昭和39年)までの時代を 生き抜いてきた日本人の姿を描き出しています。 この映画のために特別に製作されたジオラマは震災前の浅草や昭和30年代の温泉町などが 極めて精巧に再現されており、『パノラマ―唐ゼミ☆版』で描かれる時代のもうひとつのパノラマとなっています。
日時
3月30日(日)14:00(開場13:45)約2時間
※要予約(無料)
ご予約は yume_panorama@yahoo.co.jp まで
出演
三遊亭あほまろ+麻生子八咫(活弁)
三遊亭あほまろ(工藤裕司)
株式会社ハドソンを創業し、ビデオゲームの黄金時代を作り上げた。 引退後は浅草を拠点として、江戸文化・庶民文化研究家として数々のコレクションの 展覧会、浅草の観光産業、写真家としての活動などを行っている。 2008年、私費を投じて35ミリ映画『ゆめまち観音』を製作している。